よくお分かりのように、会社は「人の集合体」であり、効率よく稼働させる究極のポイントは、集合体内の対人関係が良好であること、という、非常に泥臭い理由に辿り着きます。
かつては、表面的なものになりがちな社内の対人関係を、「飲みにケーション」などでの率直なコミュニケーションによって補完し、円滑に回るようにしていました。しかし現代の、とくに「ゆとり世代」「Z世代」と言われる、20代~30代の会社を今後、背負っていかなければならないはずの社員はそのようなコミュニケーションに拒否感を持っています。
従って、社内のコミュニケーションを円滑化させるには、まさに9時から17時までの「公式な」コミュニケーションと、それをコントロールするマネジメントの力がより重要になっています。そして、その最も重要なプレイヤーは、やはり管理職です。
管理職が、まず上司・部下の間のコミュニケーションを円滑に行えれば、その上司の管轄する組織における対人関係において「何が善か」という方針が部下に浸透しますから、自然に社員同士のコミュニケーションも改善します。コミュニケーションが円滑になれば、社員同士の率直な意見交換や、目標達成に向かった協働が生まれますから、より高い業績を挙げることにつながります。
つまり、社員間の、もっと言えば組織内のコミュニケーション円滑化と協働の発生のカギは、管理職のマネジメントスキルの有無、巧拙にあるのです。
管理職のマネジメント力を向上させるために最も重要なことは、管理職が「部下の『重視していること』(=『価値観』)を知り、それに合ったアプローチすること」です。
このスキルを管理職が持っていない場合、上司・部下の間に信頼関係は絶対に生まれません。その結果、社員間の前向きな結束や協働も起こりません(上司を共同敵とすることで、表面的で全く効果を生まない結束は発生しますが)。
大阪の人材開発コンサル・ヒューマンパワー研究所が開発した「最強の対人関係理論&スキル『SARC』」が社員教育に組み込まれることによって、習得の機会を得た管理職は、部下の「重視していること」「価値観」を尊重し、それに合わせたコミュニケーションやマネジメントを行うことで、上記の問題を回避し、部下のモチベーションを上げ、潜在能力を引き出し、全ての部下を活性化させます。同時にそれは部下同士の協働も発生させます。