人には誰でも「使命」がある。
「使命」はあなたが気付くのをずっと待っている。
あなたの老いは若さを失うことじゃない。経験と知識の積み上げでむしろ豊かになっているはず。それを人のために使おう。
「使命」はあなたが気付くのをずっと待っている。
この「君はどう老いるか」という本は、沢田研二(70代)、郷ひろみ(60代)、著者(60代)の老後、定年後にどん底の気分を味わい、そこからそれぞれの「使命」を見つけて再生するプロセスをレポートしたものです。
ですから「趣味を持て」「外出しろ」「地域コミュニティに入れ」などのような「老後ノウハウ本」でも、「釈迦の教えを読めば老後をポジティブに受け止められます」というような「老後教則本」でもありません。
老後をポジティブに生きられるかどうかは、外部から与えられるものではありません。あなたの中にある「答え」を探すことが、ただ一つの方策です。ですから「答え」はすべて人それぞれであり、本はそれに気づくことを後押しするのが役割なのです。
その「答え」が「使命」です。つまり定年するまで、老後を迎えるまで、仕事で培った技術や知識を棚卸すると、実は自分はいろいろなことができる・教えられる、ということに気づきます。そうしたら、その技術・知識を誰のためにどう使ったら、役に立って喜んでもらえるかを考えましょう。
たとえば営業スキルがあったら、運営費用に困っているボランティア団体のために企業を回って寄付を集めてあげましょう。経理や人事の実務が得意なら、所長が何もかもやらなければならず、肝心の介護の仕事に手が回らない小さな介護ステーションなどで事務を一手に引き受けてあげましょう。
どちらの場合も、相手からは心の底から感謝をされるはずです。
それはどこかの会社の部長だったあなたが、取引をしてあげた他社の営業にお礼を言われるのとは全く違う性質のものです。前者はあなたという「裸の人間」が感謝されています。後者は実はあなたではなく「あなたが背負った会社の看板」にお礼を言っているだけです。
その「心の底」から感謝された時、あなたは今まで感じたことのない充実感と満足感を得ることでしょう。それこそが、あなたの「使命」なのです。
「使命」は誰にでも与えられています。問題はそれに気づくかどうかです。「使命」は気づいてもらえるまでずっと待っています。
その「使命」にあなたは気づいたのです!
この「君はどう老いるか」は3人の「使命を見つけたプロセス」をレポートすることで、自分が「使命」に気づく頭の切り替えをするきっかけを与えてくれるものです。しかし気づくのはあくまで「あなた」です。この本はそのお手伝いをしてくれるだけですが、お手伝いの本としては非常に優れていると言えるでしょう。老いをポジティブに受け止められない人がもしもいたら、ぜひ手に取って一度ゆっくりお読みになることをおすすめします。
3人の「使命」を見つけた心の軌跡
それは全員「挫折感」から始まった
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郷ひろみは1日のうち「23時間55分郷ひろみであること」を「使命」に選んだ
郷ひろみは10代、20代を男性アイドルのトップとして君臨しましたが、40代になると肉体的な衰えを感じ始め、今までのようなルックス、スタイル、ダンス、歌、つまり「郷ひろみ」を維持できないとい危機感を感じました。それと同時に自分の芸能生活の展望も、いつまでもこういう歌を歌っていていいのか、もっと年齢にふさわしい歌があるのではないか、と悩むようになりました。
そこで思い切って、芸能活動を全て休止して3年間ニューヨークで暮らすことを選びました。ニューヨークでは毎日、厳しいダンスと発声のトレーニングを受けながら、夜はアパートの孤独な部屋で「自分はこれからどう生きていくべきか」を考えました。その結果得たことが、「ルックス、スタイル、ダンス、声量の4要素を30代のままで維持し、ステージを見た50~60代のファンにその時間だけ若返ったような気がする幸福を与える」という使命でした。
そしてその4要素以外、実際の自分である「原武裕実」まで捨て去って、「1日のうち23時間55分は郷ひろみ」でいることに自分の人生を捧げたのです。
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沢田研二は「老いることは美しい」という言葉の通りに、実際に生きることを「使命」に選んだ
10年ほど郷ひろみより絶頂期は前になりますが、沢田研二も男性アイドル歌手のトップに君臨していました。
しかしその間彼には自分の意見が何もありませんでした。ただ「素材」として、当時のチップクリエイターに自分の身を差し出し、彼らが競って沢田研二を使って、自分の才能を輝かせたのです。それは結果的に沢田研二も輝かすことになり、彼は時代の先端を走るトップスターだと認識されていました。
たとえばレコード大賞受賞曲の「勝手にしやがれ」でパナマ帽を投げるパフォーマンスはプロデューサーの加瀬邦彦の指示です。当時流行の最前線だったテクノ音楽を取り入れた「TOKIO」は当時1番有名なコピーライターだった糸井重里の作詞で、パラシュートを背負った衣装はこれもトップデザイナーの早川タケジの提案です。
その沢田研二が自分で考えるようになったのは独立し、全ての判断、決断を自分でしなければならなくなってからです。しかし「ジュリー人気」は輝きを失い、彼はその「どん底の」10年に思いつく限りの試行錯誤を行い、最終的に「自分の素の姿をストレートにぶつけることが1番ファンの心に刺さる」と気づき、「老いも何もかも受け入れた沢田研二という1個の人間として歌手活動を行い波長の合う人に感動を与える」ことを選びました。
それがステージではローリングストーンズの曲や「憲法9条改正反対の曲」を歌うロック歌手に徹することであり、東日本大震の時には他の芸能人が1回はボランティアをするものの、その1回で終わっているのに対して、8年間続けて3月11日に犠牲者 を鎮魂するミニアルバムを発売することでした。外見も、白髭、グレーの蓬髪、でっぷり出たお腹という「自然体」の姿で堂々と自分のメッセージを歌う姿を通じて「老いることは美しい」ということを伝えたのです。
それは言葉を換えれば「飾らずありのままに生きることが1番尊い」という意味でした。
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「君はどう老いるか」著者
この本の著者は現在61歳です。55歳で早期退職をし、のんびりと暮らしていましたが、夕食を共にした友人の一言から、「会社では社内でも権限を持ち、好きなように仕事を進められ、多くの社員に敬意を払われたが、辞めた途端に肩書も権限も失い、結局「尊敬されていた」のは自分ではなく、その地位だということが分かりました。そしてその結果「裸の自分には何も社会に通じるものはない。自分は無意味な存在だ」と感じ、「定年うつ」になりました。
しかしアウシュビッツから奇跡の生還をしたユダヤ人の精神医学者・フランクルの書籍に「使命は誰にでもある。それは気づいてもらえるまで待っている」とあるのを読み、試しに自分の技術と知識を棚卸しました。すると世の中にはではその力を使って助けてあげれば救える人たちがいると気づき、「自分の考えをどう広めたらいいか分からない人」のための出版社、学歴も職歴もないために、年収200万円程度で子供を育てているシングルマザーの正社員就職の支援をする人材開発会社を立ち上げました。もちろん無報酬です。
今はそれが自分の「使命」であり、サラリーマン人生30年で身に付けた知識・技術はその使命を実行するための準備期間だったと感じています。そしてこの経験を多くの老いをポジティブに受け止められない人に伝えるために「君はどう老いるか」を出版しました。だからこの本には彼の実感が詰まっているのです。
自分の「使命」に気づき、ポジティブに生きたいと思う方は是非ご一読ください
Access
合同会社カウアンドキャット
住所 | 〒531-0061 大阪府大阪市北区長柄西1-3-22-2313 |
---|---|
電話番号 |
090-4301-0263 |
電話受付時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | なし |
業種 |
出版業 教育研修業 特定募集情報提供事業(51-募-000072) |
設立 |
2022年4月 |
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