「生きる意味」を見つければ寛解する可能性も大いにあり!

「老い」はうつ病の原因。その中に定年うつも。病院へ行くのがベストの選択だが、並行してこの本も読んでみたら?

「老い」によるうつを特に「老人性うつ病」と言います。ただしこれは正式な病名ではなく、だいたい65歳を境にうつ病にかかった場合、このように呼ばれます。老人性うつ病の原因はいろいろありますが、その中に定年うつも挙げられます。特に定年の年齢65歳と、老人性うつ病の年齢的な境である65歳が重複しているので、まずは定年したことによる変化を原因として考えてみるのがよいでしょう。
老人性うつ病が定年うつの場合、その理由として考えられることは「自分の生きる意味を失う」「自分の存在価値がないと感じる」ことなどが根本です。
定年になると、会社では送別会を開催してもらい、家でもご苦労様会をしてもらって、その時は「定年になったらあれをしてみよう」などと希望を感じているのですが、いざ定年になってみると、その「してみよう」と思っていたことをしても何か物足りない、それどころか悠々自適の定年後生活のはずなのに焦燥感を持ったり、憂鬱な気分になったりします。
もう少し具体的に言うと、サラリーマン時間が身体に沁みついていて早起きしてしまい、朝の時間を持て余す。仕事しか夢中になれることがなかったので生き甲斐と言えるものがなくなった。人と会わないので刺激が減った。給料を稼ぐことが自分の家庭における存在意義だったのに、それがないと自分にも価値が無いように思える。配偶者といる時間が増えたが、会話が続かない。再就職したいが、自分に相応しい仕事が無い。誰からも必要とされないので、自分の存在意義を消失してしまったように思う。1日の生活のリズムが崩れ、調子が悪い。
こういう時に本を読むと、趣味を持て、近所のコミュニティに参加しろ、運動をしろなどとあれこれ書いてあり、こういうのを「定年ノウハウ本」と言いますが、1回言われたとおりにゴルフの打ちっぱなしなどに行ってみても一向に楽しくなりません。それは「余りに自分が下手でうまくなりそうもないので、いやになってしまった」というような結果で終わることが多いです。
あるいは「定年後に読みたい釈迦の言葉」などと言って、ありがたいお言葉が書いてある本(これを「定年説教本」と言います)を読んでも、そもそもそれは多様な価値観の中の1つに過ぎませんから、押し付けられても自分にはしっくり来ません。
かと言って、うつの対策として本の全てがダメかというとそのようなことはありません。おすすめしたいのは、自分の「生きる意味」を思い出させてくれる本です。それも決めつけではなく、自分の考えるヒントになるようなことしか書いておらず、自分でゆっくり読みながら答えを見つけ出すような本です。たとえばご紹介する「君はどう老いるか」は3人の男性(沢田研二、郷ひろみ、著者)が自己否定のどん底からどのように「自分の生きる意味」を見つけ出して、再生したかが書いてあるので、追体験しながら読むと、自然に自分の場合を振り返ることができ、答えを見出せます。

「君はどう老いるか」の特徴

「生きる意味」と「使命」を見つけるための

サンプルテキスト

  • どのような時に読めばいいのか

    ゆううつな気分が晴れない。意味なく「死にたい」「世の中から消えてしまいたい」と思う。注意力が続かず本も長くは読めない。以前なら経済紙などを読んで世界の動向に注意を払っていたがどうでもよくなった。おいしいものを食べるのが好きだったが、食べに行っても楽しいと思えない。そもそも食欲がなくなった。寝つきが悪い、夜中に起きてしまいしばらく寝られない、早朝に起きてしまうなどの睡眠障害が起こる。

    などを感じ、それは定年を境に発症していたら、老人性うつ病の中でも「定年うつ」の可能性が高いですから、ぜひ「君はどう老いるか」を読んでみたらいかがでしょう。

  • 「君はどう生きるか」がなぜおすすめなのか

    うつの根幹の原因は「認知の仕方が変わってしまった」ということです。たとえば仕事をしていた時にはボトルに半分入っているお酒を見て「まだ半分あるじゃないか」と思っていたものを「もう半分しかない」と考えるようになってしまった、ということです。
    言葉を換えれば「物事に接した時の考え方」の問題なのです。
    それをゴルフをやってみても、しばらくは楽しいかもしれませんが、それは誤字を上から消して書き直すようなことで根本は治っていません。ですからやがてまた発症します。しなければならないのは、誤字を消しゴムで全部消して真っ白な状態に戻して新たに書くことです。それが「自分の認知を変える」ということなのです。
    認知を変えることができると、自分の人生には何の意味もないと思っていたけれど、実はサラリーマン時代に身に付けたことによって人の役に立つじゃないか、と「負」あるいは「ゼロ」だったものが「正」だったと気づきます。これは自分の頭と心の作業ですから、ノウハウや生き方の押しつけ本ではなく、ゆっくり自分を振り返れるきっかけになるような本でなければなりません。
    「君はどう老いるか」には答えが書いてありません。ですから、まさに自分がゆっくり考えるきっかけとしては最適な本なのです。

  • 「君はどう老いるか」の内容

    「君はどう老いるか」の内容は沢田研二、郷ひろみ、そして平凡な60代の著者自身、が自分の「生きる意味」(本の中では「使命」と言っています)をどのような経緯で見つけ、どのように「老い」を迎えているか、という三者三様の「老い方」を紹介しています。
    ですから先ほども書いたように、ノウハウ本や説教本のような「これが正しい」という答えは載っていません。ただ、かなり深く3人の本質を考察している内容なので、自分の人生、特に40年間の会社人生についてもゆっくり振り返ることができるでしょう。
    そして本の展開と自分がうまく擦り合わせれば、それをきっかけに自分の「生きる意味」に気づくかもしれません。それは自分の心の芯から生まれたものなので、どのような刺激があっても揺らぐことはないでしょう。その時あなたは「定年うつ」から脱却しているはずです。

自分で「うつ」かもしれないと思ったらぜひお手に取ってご一読ください

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