「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」とは?
「動機づけ」とは、「やる気になる」「やる気にさせる」という意味です。あるいは「モチベーション」ともいいます。
更に「動機づけ」には「内発的」と「外発的」というものがあります。
「外発的動機づけ」とは、、外からの刺激で「やる気」を起こさせる、というものです。今「させる」という使役系を使いましたが、まさに外部の力で無理やり「やる気にする」のが「外発的動機づけ」です。いわばアメとムチです。たとえば、目標未達だと罰を与えるムチ、業績コンクールをしてインセンティブを付けるというアメ、などがそれです。
これに対して「内発的動機づけ」とは、外からの刺激ではなく、自分の心の中から沸き上がった「やる気」です。たとえば、自分の成績次第で家族の幸せが決まる、ということに気づいて「少しでもいい成績を上げよう」と思うことは、内発的動機づけです。
現代では「内発的動機づけ」をいかに発生できるか、ということが重視されています。
なぜなら「外発的動機づけ」は、効果の持続時間が短く、この「やる気」はすぐ醒めてしまうからです。特にムチは上司ばかりでなく会社に対するロイヤリティを著しく下げるので離職につながります。
さらにアメであっても、何度も「外発的動機づけ」をかけると、慣れてしまい動機づけの効果が現れなくなります。たとえばコンクールの賞金が最初は1万円で「やる気」になっていたものが、続けるうちに「10万円」にしないと、誰もやる気にならなくなる、という弊害です。
その点「内発的動機づけ」は自分の中から生まれていますから、「やる気」が非常に長持ちします。刺激を徐々に強くする必要もありません。そればかりか、自分で目標達成のための工夫もしますから、製材能力の開発にもつながります。
「内発的動機づけ」を発生させるのは難易度が高い
ですから、現代の多少なりとも時代に合わせ、効率的に業績を上げようとしている企業は、何とか自社のマネジメントを「内発的動機づけ」中心にしたいと考えています。
しかし「内発的動機づけ」の発生を、意図的に行うことは非常に困難で、どの会社でも悩んでいます。相手が何に触発されて「内発的動機づけ」を持つかは、まさに人それぞれであり、そのきっかけもまた他人には思いもよらないことがほとんどだからです。
「いい話」を聞かせれば「内発的動機づけ」がかかるだろうと講演会を開いても、「講演会でいい話を聞かせる」ということ自体が、外発的な刺激です。講演後は「動機づく」人間が現れますが、その「やる気」はすぐに消滅します。
私たち、大阪の人材開発コンサル・ヒューマンパワー研究所は、「内発的動機づけ」をかけるスキルを開発した、数少ない研修会社の1つだろうと自負しています。私たちが開発した「最強のモチベーションスキル『SARC』」は、まさに相手の中から「やる気」が生まれることをコントロールできる、稀有な方法です。