まずは仕事の棚卸。次にその活用方法の検討。この2つでOK!全然難しくない!

人間には誰でも「使命」が用意されている。それに気づかどうかが第2の人生が輝くかどうかの違いだ。
この本を参考に探しては?

定年後のセレモニーと言っても昔のように大々的なものではなくなってきました。なぜなら55歳で役職定年、60歳で再雇用と「役職者」が段階を経てだんだん「ただの人」になって会社を去るからです。役職者のまま辞めれば義理も含めて多くの人が集まって祝うかもしれませんが、ただの平社員なら同僚2~3人で居酒屋、というのがせいぜいです。

ですからそもそも定年時のセレモニーという風習がもう消滅してきているのですが、それでも自分の気持ちの中では敢えて「セレモニーなんか要らない!」という気概を持ちたいところです。
なぜならサラリーマン人生を時間換算すると7.7万時間、その後の定年後時間が6.7万時間とほぼ同じなのです。経験とスキルを身に付けた上で自由の身になる定年後の方が本来は充実しているはずです。
しかしたいがいの人は、定年して会社に行かないでよくなると最初のうちは、色々出かけたり、人と飲んだり、昔読んだ経済書をもう1回読んだりしますが、すぐに飽きます。そしてずっとTVの前でくだらないニュースバラエティを見、パズル本を解きながら、「死にながら生きていくように」人生の終盤に近付くのです。
6.7万時間をそれに使ってもったいなくないですか?
そこから脱却しようと思う人は、まず「君はどう老いるか」を買って、一気読みせずにゆっくり読みながら並行して、自分のしてきた「仕事の棚卸」をしましょう。「あんなの誰でもできる」ではなくて、若い頃から身に付けた全てのスキルと経験を書き出すのです。

すると、「君はどう老いるか」の中で3人の男が自分の最終コーナーの人生でどう人の役に立とうとしているかを真剣に考えている姿と自分を重ねるでしょう。そうすると、書き出したスキルと経験が意外とたくさんある、意外とレベルが高い、もしかするとかなり専門的かも知れない、ということに思い当たります。
そこまで来たらうしたら、そのスキルと経験をどうしたら人の役に立つために使えるかをゆっくり考えてみましょう。意外と自分が人の役に立てる、ということに気づくはずです。
たとえば建築業でビルの設計などをしていたら「リフォームをする時に業者にボラれないか、施主の立場に代わって専門的に安くて合理的な内容の見積もりを提出させます」という名称で「リフォームコンサルタント」を始めればいいのです。もちろん無料で、です。あるいは労務関係、年金関係のプロになっていたとしたら「あなたの老後の生活を一緒に見直します」というのを無料で始めればいいのです。社労士や銀行に頼むと必ずお金がかかりますし、銀行は特に何とか自社で投資させようとしますから、そういうの抜きで「本当にいいのはどういう方法か」をアドバイスしてあげるのです。資格がなくても無料ですから問題にはなりません。
思いがけずリフォーム代が安くなって温泉旅行に行ける費用ができた、老後の計画がきちんと立って安心した、という人たちから「真剣に」「目を見て」感謝されるはずです。それはサラリーマン時代に取引先の営業マンからの「本人ではなく実際はその先の『会社』に向けた」感謝とは質が違います。あなたはその時非常な満足感と、人の役に立った充足感を得られるでしょう。
これが生き甲斐なのです。
これを見つければ、仕事以上に自分の能力とスキルを駆使して人のために働こうと思えます。まさにそれがあなたの「生まれて来た使命」であり、もしかしたらサラリーマンの40年はこれをするための準備期間だったのかもしれない、と思う程です。この「人のためにやることでスケジュールが埋まっていく状態」こそ、あなたが自分自身の定年後に拍手をしてあげられる本当のセレモニーなのです。

「使命」が定年後の人生を豊かにする

誰にでも「使命」が待っている


  • 使命とは何か?

    この「使命」という言葉に重要な意味を与えたのはドイツのユダヤ系精神医学者で、ナチスの強制収容所から奇跡の生還を果たした人物です。

    彼は自分の著書で言っています。


    「誰でも人生が『使命』を用意して待っている。しかしなかなか人はそれに気づかない。しかし『使命』は気づいてもらえるまでずっと待っている」


    仕事は一時期自分の人生を賭けられると思うかもしれませんが「一生するかどうか」はあなたが決めることではありません。決めるのは会社です。会社が「ご苦労さん」と肩を叩けばそれでおしまいです。

    「使命」とはそのようなものではありません。自分の意思で始められ、一生できるものです。
    そう考えるとサラリーマンを数十年続けて、その後自分の得意技から人の役に立つことを見つけたものの方がよほど「使命」という言葉に合っています。何より「あなたが自分の中から探し出したものであり」「一生できるものであり」「誰かから本気で感謝されるものだから」です。

  • ストレスもない

    その「使命」にはストレスもありません。

    なぜならほかの人に「言われてすること」ではないからです。

    自分で気づいて自分で取り組み始め、自分でやり方を考え、成果は全て自分の責任なのです。

    サラリーマン時代のように上司が余計なことを言って嫌々ながら従ったり、自分の価値観とあわないのに会社の方針だから我慢して取り組む、ということがないのです。
    あなたがしたいと思うことを、したいようにすればいいだけです。

    それで、人に喜ばれるのですから素晴らしいと思いませんか。

  • そのためにはまずゆっくり仕事の「棚卸」を

    このような使命を見つけるためには、時間が必要です。急いではいけません。自分の心の中で発酵が起こり熟成されて気づくのが「使命」だからです。
    ですから、まずは「君はどう老いるか」を少しだけ読んでみてください。

    するとそこには沢田研二、郷ひろみがトップアイドルになった時の話が描かれています。それに合わせて自分も入社して、会社の中堅人材になる時までのことを考えましょう。そしてその時身に付けたと思われるスキルや経験を書き出しましょう。

    更に沢田研二と郷ひろみが1回どん底を味わって、どう自分の使命感にたどり着いたかを読みましょう。その姿と自分を重ね合わせ、仕事でうまくいかなかったこと、それにどう対処したのか、もっといい対処が今ならできる、ということを考え、さらにその時の経験から分かったことを書きましょう。

    ここまで来たら一旦本を閉じ、この「棚卸」も中断しましょう。

    ただ「このスキルと経験は誰の役に立つのか」を頭の隅においておきましょう。
    数日経つと頭と心が熟成してきますから、「君はどう老いるか」のフランクルのページを読んで、「使命」と言うものをもう一度しっかり認識しましょう。そして自分のスキル、経験を生かして誰に何をしてあげられるかを考えましょう。

    その答えが見つかった時、それがあなたの「使命」です。
    後は、どこへ行って助ける相手を探すことですが、それはチラシでもいいですし、市民会館の小さな部屋を半日1000円くらいで借りてセミナーをしてもいいでしょう。

    その時には相手のことを安心させられるように「名刺」だけは作りましょう。リフォームの相談に乗ることなら「リフォームコンサルタント」で十分です。それを見るだけで相手は安心します。
    この役割が進み始めればあなたの人生は今まで以上に充実するでしょう。それもどこかの会社の看板を背負った自分ではなく「裸の自分」としてです。まさに「使命」に気づくとはそういうことなのです。

自分の使命を見つけて、自分の第2の人生を祝いたい人はぜひご一読ください

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