自分の培ったスキル、知識を生かして人の役に立つこと、それが「使命」です。

定年後の名刺の肩書には自分の「使命」を書こう!

退職して困ることの1つは些細なようですが「名刺が無いこと」です。世の中には「名刺不要論」などもありますが、私はそうは思いません。
名刺を交換すれば
・口頭では聞き取れなかった相手の名前がはっきりわかる
・相手が何を目的にここへ来たのか、自分に会っているのか予想がつく
・相手の社会での立ち位置が分かる
・どの程度の敬意をこめて話せばいいのかわかる
・相手の立場、所属が分かれば安心する
というメリットがあります。「相手の立場で態度を変えるのか」と言われてしまうかもしれませんが、実際問題として新入社員と会った時とその部署の責任者と会った時では、微妙に丁寧語と尊敬語が変わります。それほど日本語は気持ちの微妙な部分が伝わってしまう機能を持っていますから、いい・悪いではないのです。
私も退職後5年間、いわゆる肩書のない生活でした。本質的には自分は何も変わっていませんでしたが、論文を書くためにあちらこちらの人と会うときには、初対面の挨拶をしても何だかやはり信じてもらっていない感じが伝わってきました。それで最初に「個人名だけの名刺」を作ったところ、少しだけ違和感が緩和しました。更に次に、当時所属していた「日本民俗学学会所属」を肩書にしたところ、一気に相手の警戒の壁が低くなったように感じました。
アメリカなどであれば、名刺が無くてもそもそも敬語がありませんし、フランクに「何の仕事をやってるんだい?」と聞き合えば済む話ですが(最近は名刺の効用に気づいて使っているビジネスマンもいるようですが)、「奥ゆかしい国」日本ではそうもいかないというのが、目を逸らすわけにはいかない現実です。
今、私は自分で立ち上げた社員1人の会社の名刺を使っていますが、本質的には「使命」を書けばいいのだと最近気づきました。
使命と言うと分かりにくいですが、要は「自分が社会にとって自分がどういう役に立っているか」ということです。相手が本当に知りたいのは、「この人は一体何者なんだ?」ということですから「使命」が最もふさわしいのです。
そう言われても自分には「社会で役に立つこと」など一つもしていない、という人は、もしも今充実した定年後の人生を歩んでいないのならぜひ作りましょう。名刺のために「社会で役に立っていること」を考え出すのが本末転倒ですが、第2の人生を充実させるためにはとても重要なことです。
この「君はどう老いるか」は、押しつけではなく自分自身で「使命を見つける」ことへと自然に導く本です。1度手に取ってみてはいかがでしょうか。

「使命」とは何か?

どのような人生を歩んできた人にも、必ずあります。

サンプルテキスト

  • 使命は人生のどこかであなたをずっと待っている

    「使命」という言葉を重要な意味で使い始めたのは、ナチスの強制収容所から奇跡の生還をしたドイツのフランクルという精神医学者です。彼は言っています。


    「全ての人間は人生から『使命』を与えられている。しかし人はなかなかそれに気づかない。しかし『使命』は気づいてもらえるのをずっと待っている」


    私自身、退職して5年目の60歳の時にあることをきっかけに「肩書のない自分には生きている価値が無い」と気づき、ひどく落ち込みました。

    しかし、ゆっくり自分の30年のサラリーマン人生を振り返って、後で詳しく書くようにスキルと知識の「棚卸」をしたところ、いくつも「それをこう使えば人の役に立つ」ということが思いつき、早速会社を2つ立ち上げ(登記だけですから費用は大したことありません)実行し始めました。

    その時には絶望感はすっかり消えてしまいました。

  • 棚卸と使命

    「使命」を知るには、自分が40年のサラリーマン人生で身に付けたスキルと知識、能力を「こんなの誰でもできる」と思わずに、1つ1つ全部挙げてみましょう。
    すると、思いのほかいろいろないろいろなスキルがあったり、逆に1つのことを徹底して取り組んだのでその道の専門家だと言えるレベルだ、と客観的に多くの気づきがあります。
    「使命」とは「社会で直接・間接に人の役に立つことをする」ということですから、その棚卸で出て来たスキルや知識、能力を人のために使うにはどういう相手に何をしてあげればいいのか、と考えればいいのです。

    でも決して急がないでください。この棚卸から、何をするかまでの思索は、ゆっくり進みましょう。なぜかと言いうと、頭で考えるだけではなく、自分の心の中も一緒に熟成することが必要なので、あまり早いと「芯から気づいた使命」にならないからです。
    その思索の結果、たとえば、40年営業一筋だった人は資金調達に困っているボランティア団体のために企業を回って寄付金を集めてあげたらどうでしょうか。人事、労務の専門家だった人は、人が足りなくて事務にまで人が回らず困っている小さなヘルバーセンターで事務全般を一手に引き受けてあげたらどうでしょう。(もちろんどちらも無償で、です)。

    恐らく相手はあなたの目を見て本気で感謝するでしょう。サラリーマンだった時に取り引きがうまくいって相手の営業マンがお礼を言ったとしても、それはあなたにではなく、あなたを通じて「会社」に言っていたにすぎません。しかし今度は「あなた自身」への感謝なのです。あなたはきっと深い充実感と達成感を感じるでしょう。

    それこそが「使命」なのです。
    名刺も「営業一筋」の人だったら「営業支援コンサルタント」、事務のプロなら「小さな事務所の事務サポーター」とでも名乗ればいいのです。つまり「使命」がそのまま名刺になるのです。

  • 著者の場合

    「君はどう老いるか」で3人挙げている「老い方」の例のうち、著者は自身に関しては次のように「使命」への気づいた経緯も書いています。

    ある時居酒屋で古い友人と飲んでいた時、TVで地方の小さな会社が生まれ変わるために努力をしている番組をやっていました。その時著者が何気なく「こういう何も知らない会社にコンサルで入ったら、何をしても評価されるから楽だな」と言ったところ、友人がこれも何の意図もなく「でも肩書が無いじゃない?」と言ったのです。

    確かにそうでした、もう企業の肩書も役職もなく、かと言ってMBAや中小企業診断士などの資格も持っていません。その狭い居酒屋に座っている男は人から見たら「何の役にも立たない平凡な男」に過ぎなかったのです。

    著者はサラリーマンの時には、それなりの地位にもつき、仕事でも革新を起こし、自分なりに自信を持っていましたが、そのようなことは「会社を辞めた瞬間から」何の説得力もなくなるものなのです。
    それで著者はいわゆる「定年うつ」になりました。その期間が結構続いた後、何気なく先ほど挙げたフランクルの本を手に取ってみたところ「使命はあなたが気づくのを待っている」という言葉にぶつかったのです。

    著者は試しに自分のスキルの棚卸をしてみました。マーケティングで何をどうすれば売れるか考えられる。それを紙や動画などの媒体にできる。会社全体の戦略も考えられる。人間の採用、教育全般を企画から講師としての実行までできる。・・・
    そこで思いついたのが、まず自分の論文が斬新すぎてなかなか学会で認められず非常に不満でしたので、同じような人がきっとほかにもいるだろうという前提で、本の企画、出版をガラス張りの料金体系で、それも格安に請け負う会社を作りました。

    そしてもう1つ、世の中の貧困女性に国は全く効果的な支援をしていない、というのがずっと不満でしたので、自分で彼女たちが正社員採用の採用試験を通るための、採用側にとってのポイントを押さえた専門のセミナーをこれも格安で実施することにしました。
    これが今の著者の使命です。本と教育で「人に力を与える」ことです。
    このような、諄々と自分の使命に気づくプロセスを「君はどういるか」という本では、登場人物を一緒に追うことができます。

    ただしノウハウ本ではありません。あなた自身が、読みながら自分に置き換えて考える本です。そうでなければ本当の「使命」には気づきません。もしも自分の「使命」を考えてみたいと思った方はぜひ手にとってはいかがでしょうか。

ご自身の使命にご興味、御関心のある方、定年後に生きがいを感じられない方はぜひお読みください

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